アートユニットLOPPACOのこれまでの活動
1、函館/「ロッパコ展」......2001年8月

 北海道函館市で、歴史の古い民家を一軒借りて展覧会場とし、三日間展覧会を開催。会場にした民家のある地域は、市内でも特に歴史と情緒のある古い町並みの残る場所で、観光地にもなっている。函館市のまちづくり団体「からトラスト」からの助成をうけて実現した企画であり、この展覧会がきっかけとなって、「ロッパコ」としての活動を開始する。
 作品を発表する場所自体がもつ要素をさぐり、場もふくめて作品として見せていくことと、場所をさぐっていく過程の中で、その場その場に存在しているネットワークへの働きかけを積極的に行うことを重要と考えて、数人のアーティストによるユニットであることを最大限に利用して、自分と他の関係性を追求していく活動を続ける。

◎「まち」というはこのなかで、考え、遊び、つくる、をコンセプトに、展覧会開催の半年前から計画を開始する。計画開始から会期がはじまるまでのあいだ、「LOPPACO letter」という名前のフリーペーパーを3回制作し、発行する。「つながり」をつくっていくことや、「関係性」がキーワードになりはじめる。
 自分たちの動きや計画を「てがみ」というかたちで発表して、函館市内全域に配付する。同時に道外にも郵便で送り、さらなるつながりへの可能性をさぐる。
◎会期の始まる一カ月前から会場となった民家に滞在し、生活しながら制作準備をすすめる。「別の場所で生活と活動の拠点を築いている自分たち」が、アートという手段を用いてこの場所でなにができるかを作家個々人が考え、作品を制作する。
 展覧会自体は、「おうち」にあそびに来てもらう感覚で、近所に住んでいるひとたちに足を運んでもらうことを目指した。来客者と作品を通してコミュニケーションをとる作品が主になる。その半数は作家自身が作品となるものとなった。

会場とした民家/外観

来客者がつける「傷」(=「記憶」)を音として再生する作品

←loppaco letter(ロッパコレター)
情報発信手段としてフリ−ペーパーを制作。
以降も継続してプロジェクトのたびに発行し続けている


作家が制作した「リンタク」でお客さんを乗せて走り、乗せるかわりに土地の「情報」をいただいて作家がまちに詳しくなっていく


作家が来客者の肩をたたくパフォーマンス